洪水備え中小河川にも水位計 京都府、迅速避難つなげる狙い

9月 25th, 2018 by admin

中小河川の洪水に備え、京都府は本年度から、府管理河川の約120カ所に「危機管理型水位計」を順次設置するということです。近年の豪雨では、水位計の無い中小河川での洪水被害が頻発しており、きめ細かな監視体制を築くことで、迅速な避難につなげます。危機管理型水位計は昨年の九州北部豪雨を受け、国土交通省の呼び掛けで民間各社が開発しています。通常の水位の場合は1日1回しか計測しないのですが、水位が上昇し観測開始水位に達すると10分間隔で計測し、遠隔操作で計測間隔を変えることなどもできるということです。設置費用は1カ所あたり約100万円で、常時計測する従来型の8分の1程度で済み、維持管理も簡単ということです。本年度は、まず7月の西日本豪雨で内水氾濫が起きた福知山市の蓼原川をはじめ、これまでに浸水被害があった河川を中心とする61河川の62カ所に設置します。府が管理する377河川のうち、従来型の水位計が設置されているのは89河川112カ所にとどまっていて、府砂防課は「3年後には、住宅などへの被害の恐れがある河川には全て水位計が設置されることになる」としています。
 

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