技術トップの日本がこのままでは中国に敗北する

8月 29th, 2017 by admin

アメリカの国立研究所が実施した精度評価コンテストでNECが最高点を得たように、顔認証技術で日本は最先端をいっています。しかし、その実用化という点で、最大のライバルは中国です。それも、「日本の技術はすばらしいが、コストが……」という、よくある話ばかりではないのです。技術自体の先進性という点でも日本はいま、中国に脅かされているのです。なぜなら、顔認証技術は「軍事技術」としても重要で、中国政府が多くの予算を投入して研究・開発を推進しているからです。軍事技術で最先端に立てば、それを応用した民生用の技術でも優位に立てた例は、「航空・宇宙」「通信」「暗号」「人工知能(AI)」「新素材」など、枚挙にいとまがありません。たとえば環境技術の代表のような太陽光発電パネルも、宇宙空間で軍事衛星の電源供給用に搭載されることで、技術は大きく進歩したのです。顔認証技術の軍事利用と言っても、敵のスパイや破壊工作員の基地への侵入を未然に防ぐとか、野戦で歩兵が敵味方の判別に使うといった、戦争映画に出てきそうなローテクな用途をイメージしてはいけません。軍事衛星や無人偵察機が撮影した画像と照合して「敵か味方か」「敵にとってどれだけ重要な存在か」を判別し、必要であればミサイルや爆撃機で破壊して戦力を無力化する「ハイテク戦争」に、顔認証技術は利用されるのです。

コメントをどうぞ